苗床列島

ボケ防止で始めました。

【盛大にネタバレ】エロゲ感想その1

久しぶりに書く記事がエロゲの感想とかなんて俺らしい……。

12月組、サガプラから出たラブリッチェ終わったので。

 

めったなことじゃ腰据えて「感想書くぞ!」
とはならないしいつもは一言だけ自分のメモ帳に書いて終わってるのですが、今回は書きたいので書きます。

 

総評だけじゃなくて各ルートの感想も書いていきます。

共通ルート
とある理由で通っていた高校を辞めた主人公、市松央路。
悪漢に誘拐されそうになっている女の子、シルヴィアを助けたらそれが「ソルティレージュ」と呼ばれる新進気鋭の先進国のお姫様でした。
なんやかんやあり、お礼という形でシルヴィアの通っている超エリート学校である「ノーブル学園」という学校へ王族パワーにより編入させられる。
しかし別名、貴族の学園と呼ばれるその学校では庶民である主人公は全く歓迎されませんでした。
小さい嫌がらせを受ける日々を過ごしていると、編入して初めての三連休の初日に雷雨が降り、住んでいた寮が停電、寮への唯一の道も土砂崩れにより通れなくなり
完全に外界から孤立してしまう。
寮のお嬢様方がパニックになりつつあるところをリーダーシップを発揮し、パニックを収めて一目置かれるようになる。

ここまでが共通で以降はルート選択してからほぼ一本道になります。
攻略した順に感想書いていきます。

ネタバレ全開なので見たくない人は見ないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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シルヴィア√

物語のメインヒロイン。主役格。
ソルティレージュという国のお姫様で央路が学園へ編入することになった理由を作った人。
10年前に慰問を目的としたキャンプへの来訪で央路と知り合い、ありがちですが色々と子どもらしい約束をします。

全ては10年前に参加したキャンプ地で指輪の箱を拾ったところから始まります。
そのときのシルヴィアの初恋は央路ではなく2人の幼馴染でヒロインの一人であるソーマくんこと僧間理亜。
央路が盛大に勘違いして「あっ、初恋相手俺じゃないの……」ってなったのはちょっと愉快でしたね。
お互いがお互い似たような勘違いの末、それを解消して二人は付き合い始めるのですが、特に大きい山も谷もなく、王女なのだから身分ガーとか
そういうありがちなのがあるかと思いきや、ソルティレージュの王族は自由恋愛を許しているだとかで逆にプレイしてるこちらが「えっマジで?」ってなりました。

ただ、央路は特徴のない自分と文武両道で常に『カッコいい』シルヴィアでは釣りあいが取れていないのではないかと不安になります。
理亜に
「自分だけのゴールデンタイムを、シルヴィの前では『カッコいい』央路であるように、またそう振る舞えるように頑張れ。シルヴィを幸せに出来るのはこの世界でお前しかいない」

と背中を押され、央路は学校の勉強に上流階級のマナーなど必死になって学び始めます。
クリスマスパーティーで学んだマナーと社交ダンスを披露し、シルヴィと踊ってエンディング。

このルートは央路とシルヴィアの過去に対する掘り下げとトゥルーへの伏線張りのためのルートだったかなと。
トゥルー以外で央路の過去に対する掘り下げはこのルートほどされません。っていうか他のルートではほぼないです。
シルヴィがどれだけ過去の央路と理亜に感謝し、また2人を大切に想っているか、っていうのがほんとすごい出てきました。
重いよ王女様。

まぁ央路カッコいいっていうよりどっちかって言うとシルヴィカッコいいって感じた√でしたね。
最後少しぶつ切り感あるエンディングだったし多少もうちょいなんか出来なかったのか……と思わなくもない√でした。
ただ……、やっぱりトゥルーを見ると少し見方が変わるのでこれはこれでいいのかもしれません。

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 理亜お前ほんといい幼馴染っていうか友人っていうかなんていうか、最高かよ。

 

 

 

 

エロイナ√

シルヴィアの専属騎士。従者。兼実姉。エロいな
√の導入はまぁなんやかんやあって央路とお試し恋人関係をやれとシルヴィから無茶振りされて、生真面目騎士なのでそれを了承。

2人は仮初の恋人生活を送っていたが、お互いが惹かれあって~~みたいな過去から今まで何千万回も繰り返されてきたし親の顔よりも見た展開でしたが、やはりいいものでした。
割と最初っからデレてて、落ちるの早くない? 女騎士だから? とか思ってしまいましたが、本当にくっつくのはちょっと抵抗してました。
だけど央路にまっすぐ求められて、シルヴィからも「私のためよりも自分の人生を生きてほしい」と願われ、じゃあ央路と付き合います!! とパワープレイ。
付き合い始めたことによりスランプに陥ってたフェンシングも本調子に戻り、素の自分で央路と付き合えて万々歳でエンディング。

この√は主人公の過去はマジでほっっっっっとんど触れられず、基本的にはシルヴィとエルの関係とソルティレージュという国に関して掘り下げた√でした。
まぁシルヴィ√でも2人は姉妹であるってサラッと触れられてはいたのですが、より詳しく情報が出ました。
やってりゃ大体察しがつくことばっかだったので今更って感じでしたが。

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くっ殺

 

 

玲奈√

ギャル。コミュ力お化け。央路にとってノーブル学園で最初に出来た友人。
今時珍しいくらい特筆することもなく央路が惹かれて告白するっていう友人から彼女へのランクアップが微妙にリアルでした。一回セックスしてから付き合い始める辺りが特に。生々しいわ。いやクスリでトリップして~ってとこは現実感ないけどさ。
玲奈のほうは男子の中で一番仲良い友人、くらいの認識だったけれど、これから『カッコいい』ところを絶対に見せることを条件に央路と付き合い始めます。

この√は主人公の前通っていた学校で起きた出来事、央路の闇深な部分を掘り下げた√でした。

まぁ簡潔に言えば、

央路は元野球部所属で幼馴染の投良という投手とバッテリーを組んでた正捕手でしたが、監督に逆らいそれが原因で干されて二軍落ち。
投良くんは投げれば160kmの豪速球、打てば1試合2ホーマーとかいうどこの大谷だよっていう怪物高校生でしたが、豆腐以下のメンタルしか持ち合わせておらず、
長年組んでた央路が球を受けないと、まともに投げられないという欠陥投手。
結果、地区大会1回戦でボッコボコに炎上して負けてしまい、監督に逆らい干された央路へ「お前が余計なことして外れたからだ」というヘイトが集まり、心が折れた央路は退学。

ビックリするほど央路がなにも悪くなくて「ええ……」って感じでした。
それで投良くんや前の高校の部員たちと蟠りを解消し、最後は投良くんとの一打席勝負でホームランぶちかまし、長年組んできた相方に向かって「お前のメンタルや球質は投手向きじゃない。才能ない」
と言い放ち打者への転向を促しました。ええ……。
素直にそれを受け取った投良くんは打者へ転向し最終的にはメジャーで2年連続HR王獲得する化物になりました。

あれ……投良くんの√かこれ……?

まぁその一打席勝負の央路は『カッコよかった(結構セコいことしてたけど)』ので玲奈が惚れ直してエンディングです。


この√でシルヴィが「央路が望むのなら私は貴方を追い出した野球部や監督の人生を終わらせる」的な発言をガチな感じでします。
どの√でもそうですがシルヴィは本当に本気で央路を大事にしてます。それこそ一国に君臨する王族としての力を全て使うことも厭わないくらい。怖い。

 

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こういう関係性ほんとすき。あいしてる。

 

 

 

茜√

後輩彼女めっちゃ可愛かったけど内容薄すぎて草。
この√ホントに必要だった?????

いや可愛かったけど……。

陸上部の茜と付き合って専属トレーナーになって終わり。
可愛かったです。
可愛かったです。f:id:minato_mmnj:20171228223212j:plain

 高校一年生で性的すぎるだろその身体お前……ホントお前……クソッ、お前が悪いんだからなっ……。

日野茜

 

 

 

理亜√(トゥルー)


感想書く前に一つ言っておきたいんですが、俺は「人が死ぬ」物語は好きじゃないです。
っていうか嫌いです。

物語の都合上死ぬキャラなんてのはどこの創作行ってもごまんといるでしょうが、
どうしてもそこで

『そのキャラは死ぬ必要があったのか?』
『死ぬことでしかそのキャラの持つメッセージを伝えられなかったのか?』

とかそういう益体もないことを考えてしまいます。
死ぬためだけに作り出されたキャラクターが嫌いと言い換えてもいいです。
ただこれはその物語の世界観に大きく左右される漠然とした基準なので自分でもあまりどこのラインが引っかかるのか分かってないんですが……。

とかいう主張しつつ……

 

 

 

 

 

 

 

 

正直こういう√だとはまっっっっっっったく思ってませんでした!!!!!!!!!!!
全員攻略後に行けるんだから理亜がトゥルーなんだろうなってのは分かってたけど、こういうのだとは本当に予想してなかった。

さて全員終わったしお待ちかねの理亜√だ~、とシナリオ選択して最初のモノローグが

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OMG……

いやまってまだ分かんない「そう」と決まったわけではない。救いのある物語のはずだ信じてるぞサガプラ。

と思いましたがサガプラってキャラ死なせることに躊躇しないところなので信じちゃダメですね。

 

そもそもこのモノローグの時点で今までの√で分かっていた理亜というキャラが「歌姫マリアは必ずクリスマスを期に引退する」「耳が異常に良く、絶対音感持ちなので雨音とかで頭痛が酷い」「視力が悪い」という不穏な設定のオンパレードだったことを分かっていたはずなのに、なんで予想してなかったんだ。

 

 

シナリオのほうは、央路は理亜の思惑を外れて、シルヴィではなく理亜に惹かれていきます。だけど理亜は自分の身体の状態を知っているので央路を拒絶します。

それでも諦めずに理亜を想い、湖畔付近に理亜を呼び出し再度の告白でようやく理亜から

「ずっとずっと!! 昔からお前のことが好きだった!! 10年経っても忘れることなんて出来なかった!!」

という言葉を引き出すのですが、直後にまた拒絶され、自分は央路との仲を望んじゃいけないのにという自責の念から理亜が軽くパニックを起こし湖へ落ちてしまいます。

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おいやめろマジでほんとやめてくれ

 

脳に腫瘍を持つ理亜は髪を伸ばすことが出来ず、出会いの頃からずっと坊主頭で常に帽子を被っていました。普段付けている金髪は幼少の頃にシルヴィから貰ったシルヴィ自身の人毛。お別れの日に手術の成功を祈ってシルヴィから貰ったものだった。

そういう格好していたせいで央路に男の子だと勘違いされ「ソーマ」呼びになり、央路に言われて合わせる形で一人称が「オレ」へと変わっていく。

結果、幼少のシルヴィに勘違いされ初恋の相手になり告白される。それがキッカケで理亜とシルヴィにとっての初めての同性の友人になり、お互いが同じ想いを抱く央路のために2人で指輪を作ります。それが央路との結婚指輪、央路と結婚するほうがその指輪をする。という約束。

そして幼少の央路に勧められてシルヴィはピアノ、理亜は歌へと傾倒し、練習し上手くなったら2人で央路に聞かせよう。という約束も同時にします。

これがどの√でも「クリスマスパーティーで歌姫マリアが引退する」ということに繋がります。

 

湖に落ちて意識不明になった理亜は病院へ搬送され、数日後に意識を取り戻しますが、央路へは自分が入院している病院を教えないようにシルヴィたちへ口止めします。

結果、自力で理亜を見つけた央路が理亜の身体の状態の全てを本人から聞き、それでもなお一緒にいたいから、お前が生きることを諦めないために世界一カッコいいカレシになるからと告白し、理亜もそれを受け入れます。泣くわ。

退院してイチャコラし始めますが、もうめっちゃ可愛かったです。

理亜やべーよめっちゃかわいいよふざけんな幸せになれ。

 

シルヴィとの約束を果たすために歌のリハビリを、身体の容態を悪くしつつも進めていきます、

そしてクリスマスパーティー当日、見事完璧に歌いきり、歌姫マリアの有終の美を飾りました。

そしてそのままパーティ中に央路と社交ダンス中を踊りその最中で、満足そうな顔で意識を失います。ここで終わりかと思った。

 

何日間も目を覚まさない理亜を心配する一同。

ようやく目を覚ました理亜は完全に視力を失っていました。やめてほんと

異常な耳の良さと絶対音感が合わさった上で視力がない状態、病院の計器類が発する微弱な音で気が狂いそうになった理亜を無理やり病院から連れ出して2人の思い出の場所である学校の音楽堂へと向かいます。

最後まで央路は感じていたいからと抱きしめられながら、自分の命を終えたいと言う理亜に央路がまだ生きてくれと必死に語りかけ、一瞬理亜に視力が戻ります。「金色が見えた」という理亜に、日の出を見せるため学校の屋上へと急ぎ、そこでまた理亜が死力を振り絞り生きようとします。ゴールデンタイムは、金色の時間はまだ続く。と2人で金色に輝く時間を作るんだ、と誓ったところでエンディングが流れました。

 

亜生きてたぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!

よかったぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

そのままエピローグに入って。

その1年後に理亜は生涯を終えます。

最後は学校の屋上で黄金に輝く太陽が湖に沈んでいくのを目にしながら、「生きていれば、イチと一緒にいれば、出会ったあの日から今日までずっと、ゴールデンタイムだった。過去も今も全てが、金色に輝く時間だった」と口にし、穏やかな顔で逝くのでした。

 

やめてぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!

許さんぞサガプラお前。おいお前。聞いてんのかコラ。

 

理亜の葬儀が終わり、放心する央路は自然と思い出の場所、何度も理亜と共に金色を見た、学校の屋上へと足を運び、そこでシルヴィと一緒に、沈んでいく金色を見送ります。

夕焼け色の中、シルヴィは理亜と交わした約束を守るために央路へ求婚します。

「ソーマくんと約束したの。お前はイチと結婚して子ども作れって、女の子を産んで名前は『マリア』って付けてほしいって」

ほんとやめてほんと

 

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この「めでたしめでたし」が、シルヴィ√での理亜の最後のセリフになります。泣くわ。

泣くわぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!

 

そして理亜√エピローグも終わり、シルヴィ√に追加エピローグが発生します。

やたらぶつ切りだなと思ったシルヴィ√のエンディングのその後。

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やめろっつってんだ

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おい

シルヴィ√のその後ってことになってますが、個人的には理亜√のその後、シルヴィに求婚された後のお話だと思ったほうが精神衛生上よろしいのでそういう風に思ってます。

 

 

というわけでラブリッチェ終わりです。

と言いたいんですが、この記事書くためにCG集開いたら本編では見ていないCGが追加されました。

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だからぁあああああああああああああああああああああああああああああ

そういうとこだぞお前分かってんのか

 

こんな一枚絵見せられたらなんかもう色々期待しちゃうだろ夢見ちゃうだろ理亜もっと幸せになれよ死ぬなよイチと結婚して花嫁姿見せて祝福されて子ども産んで笑顔で生きていけよぉおおおおおおおお

攻略終わったのが朝4時だったのもあってツイッターで1人めっちゃ悶々としてましたが、仕事行って帰ってきて落ち着いたと思ったのにこれのせいでまた悶々とし始めたし俺を弄ぶなコラ。

 

本当の本当に終わり。

FD出さないブランドだし出されても蛇足にしかならないだろうから買わないけどさ。

ただ、こう……。シナリオ上で理亜に対する明確な希望がほしかった……。

 

物語中に理亜が「他人が死ぬってこと感動するための道具にしてほしくない」的なことを言うのですが、完全に同意です。感想冒頭にも書いたけど。

でもシナリオで理亜がやっぱり死んでしまったのでちょっとこう……この発言と合わせてモヤモヤしてしまったり。

まぁこの発言は『最後まで生きている自分を見ろ、近い将来に死んでしまう人間だと思って接するな』っていう央路へのお願いだったので俺の考えとも微妙に違うしそこまで言及したくないんだけどさ。

シルヴィ以外の√入ったときの理亜が「なんであいつなんだ?」っていうニュアンスのこと絶対聞いてくるんですけど理亜√やった後だと納得というか、そりゃ聞きたくもなるよなって。

シルヴィと央路に幸せになってほしくて自分の残り少ない人生全部使ってもいいって思ってるんだもん。他のヒロインの√もっかいやるのがつれぇよ。

でもすぐにイチが幸せならそれでいいか、と思い素直じゃない態度でいつつも真摯に応援する理亜、ほんっとお前……最高かよ

 

 

 

 

総評ですが、掛け値なしに面白かったです。今年やった中では一番シナリオが良かったと思います。迷子教室とか他のシナリオが評価されてるゲーム全然やってないですが、まぁそれは置いといて。

ただ茜√がちょっと……もうちょいなにかを掘り下げること出来ませんでした?っていう……。

トゥルーがずるかったせいで他の√の印象薄れるけど茜だけは薄れるほど印象がないからね。可愛かったくらいしか覚えてない……。

 書いて見直したら乱文すぎて草生えたしちょいちょい最初のほうやったとことか流し読みしてたところとかの記憶が曖昧だけど、まぁご愛嬌ってことで!!!!

 

仕事納めの日にどんだけ長文でエロゲの感想書いてんだ俺は。